嘆くならただ一つ 愛の足りなさに嘆け

嘆くならただ一つ 愛の足りなさに嘆け

金がないとか思うようにならぬとか
どこそこが痛むとかそんなことよりもっと大事な
愛の足りなさに嘆け

人間生きている以上いろいろなんぎなことが
つぎつぎに起きてくる

でもお任せしておけば必ずよいようにして下さるのだ
だから人に対し物に対しまだまだ足りない愛の浅さに
目覚めては思い寝ては考え自分を深めてゆこう

嘆きから喜びに変わってゆく愛の人になろう
坂村真民詩集】   『 嘆くなら 』